帰国, NHS, Brexit など

先週水曜日に帰国(先日の台風の影響等もあり、関空ではなく羽田にて入国、別送荷物は名古屋からの入国になる模様)。家に戻ってとりあえずの朝食、トーストとコーヒーのおいしさに感涙が・・・(なんという柔らかさ、なんという香ばしさ、日本人でよかった^^)。街を歩く人々の容姿が美しい、車や列車が美しい、道がポイ捨てゴミだらけではないし、街に糞尿の臭いもたちこめていない、カフェの椅子にフツーに腰掛けても服が汚れることはない・・・^^。

向こうでの生活の後始末については、こちらでできることは、もちろん、すべて完了。ただ、電力・ガス・水道の最終請求、敷金の返還、プロバイダ契約の最終処理などなど、相手の事務処理が終わるのを待つしかないものが多くあり、(当然のことながら^^、爆)まだなにひとつ、事務処理はたったの一歩も進んでいない。こちらからやってしまえるものもあるのだが、とにかく、あのバカどもは何をしでかすかまったく予測がつかない。どうせ、またぞろ(99%ほどの確率で^^)突拍子もないミスをしでかしてくれて、信じられない事態に陥るのだろうと、予測している。
Stupid lazy nasty greedy ugly lier/con/swindler などなど、英国事務のトロさバカさ汚さ醜さをどう表現すればよいのだろう(と、ときどき思う^^)。こいつらのトロさバカさウソのために、とてつもない迷惑をこうむった(おそらくまだ続くだろう)。こいつらのトロさバカさは罪だ。

しかし、なぜこうまでトロくてバカのウソつきなのかというと、理由は単純で、トロくてバカな英国人(白人)が分不相応にもdecentな事務職(ホワイトカラー職)を独占しているからではないのだろうか。
優秀な移民はいっぱいいるが、彼らが担っているのは、英国人がしたくない仕事である。いわゆる3K労働はもとより、NHS病院なども実は移民に支えられているようだ。英国には二種類の病院があって、NHS病院(NHS=国民健康保険でカバーされるので安価、誰でも行ける「みんなの病院」「国民の病院」)と、プライベート病院(診療は保険外、お金持ちのための病院)。後者のほうが給料待遇がよいから、優秀な医師や看護婦はプライベート病院に集まる。いっぽう、NHS病院は恒常的な医師不足、看護師不足、病院不足、病床不足、超長待ち行列に悩んでいる。

このNHS病院の医師不足を補っているのは、東欧から(英国の高い給与を求めて)やってくる医師たちである。これは、まさに「エコノミック・アニマル」の世界。医師たちは、貧しい母国の窮状や同胞の生死などは眼中になく、ただただカネもうけのために、より豊かな国に移住する。彼らの母国は、EU加盟と同時に大量の医師が流出して、医療体制が崩壊した。受け入れる側の豊かな国の国民は、いわば、貧しい国の人々の命を犠牲にして、自分の命をカネで買っているのだ。繰り返すが、まさに「エコノミック・アニマル」。
かつて欧米人は、日本人のことを「エコノミック・アニマル」と呼んだが、笑止千万。「アニマル」ぶりのスケールがちがう、カンペキに脱帽^^。

TVの討論番組などでときどき、「世界に冠たるNHS」などと真顔で語る政治家がいて、笑えてしまう(日本の医療体制にも問題はあるだろうが、NHSに比べると遙かに包括的で遙かに素晴らしいと思うぞ^^)。 英国のNHS病院では想像を絶する待ち行列が続いていて、たとえば英国のガン死亡率はブラジルやコスタリカより高いと聞く。なにより、こんなことを言う政治家自身は、だいたい、お抱えのプライベート病院を持っているのではないのだろうか(心底ではNHSなど信頼していないのでは^^)。

さらに、端から見て滑稽なことは、これだけ移民に支えてもらっているにもかかわらず、英国が、移民の流入を止めようとしていること。TV番組のインタビューに、見るからに貧しそうなオバさんが登場して「この国はもう十分に移民を受け入れた、もういい、もう十分だ We’ve got enough」などと、怒りながら語っている姿を見ると、この国の民度の低さ(大衆の無教養)を痛感せざるを得ない。じっさい、私が出会ったほとんどの「インテリ」英国人たちは、Brexitを単に「アホな選択」と断じていた。

毎週水曜に国会で行われる Prime minister’s Question。さまざまな議員からの質疑に、首相がひとりで応答するものだが、目玉は党首討論(保守党党首=首相と労働党党首)。Brexitの話題になると、メイ首相の異様な「強がり」が目についたものだったが、案の定、首相の妥協案(Chequers plan)は先週末のEU総会で否定されたもよう。

ことBrexitに関してこの一年の拙い体験を一言でまとめると、崩れゆく国の終わりの始まりを見ている、といったところか。諸規定の範囲内で許されるかぎり(VPN経由で)、BBCのいくつかの番組をフォローし続けたい。