Rstudioサーバの学内設置

コロナのおかげで、昨年度は演習(ゼミ)を除くすべての担当科目が「遠隔講義」となった。

いちばん苦心したのは実習の(R もしくは Python を使ってデータ分析を行う)部分で、学内のPC実習室が利用できない以上、学外のクラウド・サービスに頼らざるを得なかった。
R については Rstudio Cloud を、Pythonについては Colaboratory を使ったが、おそらく、世界中のデータ分析講座がこのふたつのクラウドサービスに集中したのではないだろうか。他大学では「ユーザ登録でつまづく受講生が多発してパニック」という噂も聞いたが、本学では大半の受講生は問題なくユーザ登録を済ませて、その後も使いこなせていたようだった。

ところが・・・である。特に受講者多数の科目で利用していた Rstudio Cloud が、夏にとつぜん有料化されてしまった(機に乗じて、あまりに露骨な・・・)。アカデミック料金を問い合わせると、教員1名+学生80名の半年講義で$2490(27万円)とのこと(無料版も継続されるが、1ヶ月に15時間以内という、ひどい利用制限がかかることになった)。

これはもう使えそうにない、ということで思いついたのが、学内にRstudioサーバを設置することである。思いついたすぐあとに、これは、非常時での遠隔講義のみならず、平時にもとても有意義なことだと気づいた。たとえば・・・

  • 学生ひとりひとりが、自分独自の作業環境を構築して、いつでもどこからでも(自宅からでもスマホからでも)自由に、R/Rstudio を利用できる。
  • 管理サイドでも、日進月歩に進化するさまざまなパッケージを随時に取り入れることができるし、学生個々の学習活動の記録(ログ)等を参照することもできる。

というわけで、さっそくに趣意書を作成して関連所管に提出したのが、昨年の夏。ようやく、来る春学期から運用開始の運びとなる(はず)。

この一週間ほどのあいだ、ネットを検索したりエンジニアに相談したりして、リバース・プロクシとか、ディレクトリサービスとの連携とか、ロードバランサーを使うTLS暗号化とか、私自身もこの筋の語彙がすこし増えた(この歳でこの系統のボキャブラリを増やしてもね・・・^^)。

理系離れ

春学期の新4回生ゼミは、自然言語処理に挑戦の予定。茶屋町(自転車で20分)の丸善ジュンク堂でテキストを探索。出版ほやほやの一冊が目にとまり、パラパラとながめてみると、かなり良い印象。難解な部分が「スキップ」されており(概要が短い文章で要約されている)、全体の分量も多くない。これを参考文献にしようと決めて、購入した。

でも、帰宅してゆっくりと読み始めて、別の面で、ちょっと驚いた。というのも、前書きに、「(勤務先の)私の研究室に入ってくれた新4回生を読者のイメージとして書いた」とある。そして、この「勤務先」とは、国立大学工学部の情報工学科なのである。
この本は、たとえば経済学部生が応用のために参照するには良い仕上がりになっている(といっても、もちろん相応に難解だが)ようには思うのだが、国立大情報工学科4回生ゼミの教材としては(とうてい)不十分ではないのだろうか。Word2VecのアルゴリズムもLSTMの仕組みも「スキップ」されているし、Pythonプログラムでもクラスの初期化や継承などは「おまじない」扱いだ(もちろん、実際の授業のなかで補足説明はされるのだろうけれど)。
基本的なことがらが丁寧に説明されていることにも、かえって、驚く。情報工学科4回生に、あらためて(?)これだけ丁寧な説明が必要なのだろうかと思えてしまうし、「私の研究室に入ってくれた」という表現等にも、(国立大の威厳がなくなったようで)なにか違和感をおぼえる。

それで、この情報工学科のことを検索してみたところ・・・偏差値47.5という数字がまずヒットした(同大学の機械システム工学科などは42.5, 文系学部はすべて50以上, もちろん国公立大学と私学の偏差値を単純比較するのは間違いだろうが)。地方とはいえ関東圏の国立大学がこんな状況とは、少子化に加えて理系離れの影響はほんとうに深刻なのだろう。

経済学者の不可解な行動

マーク・ラムザイヤー教授(ハーバード大学)の「太平洋戦争における性の契約(Contracting for sex in the Pacific War)」という論文が話題になっている。昨年暮れに学術誌(International Review of Law and Economics誌のオンライン版)に掲載されるやいなや、世界じゅうで、韓国系団体を中心にした猛烈な排斥運動にさらされている。なぜなら、この論文は、太平洋戦争中のいわゆる「従軍慰安婦」を、日本軍の強制連行による「性奴隷」ではなく、自発的な契約にもとづく「公娼」であったと主張しているから。

周知のごとく、いわゆる「従軍慰安婦」については、ふたつの対立する学説が存在する。ひとつは日本軍の強制連行によるものとする「性奴隷説」(吉見義明など)、いまひとつは自発的な契約にもとづく「公娼説」(秦郁彦など)である。ラムザイヤー論文は後者の視点に立って、戦時の「慰安婦」契約の経済合理性を示そうとしたものである。
ちなみに前者の「性奴隷説」については、吉田清治という売国奴の作り話を朝日新聞が世界中に大宣伝したが、嘘がバレて朝日新聞が謝罪した経緯がある。「被害者」の証言は二転三転しており、信憑性が高いとはいえないという指摘もある。
いっぽう後者については、韓国においても『反日種族主義』の著者ら(李栄薫、李宇衍ら)が「公娼説」を主張している。もちろん、この著者ら自身も、韓国内外において、ラムザイヤー教授と同様に(あるいはそれ以上の)猛烈な迫害に直面しているようだ。

それで、本題はここから。

昨日、世界の経済学者(の一部)がラムザイヤー論文の「排斥」に乗り出したという記事を見かけて、その「経済学者たちの声明」とやらをながめてみた(https://chwe.net/irle/letter/)。

まず、この学者集団が「性奴隷説」を全面的に支持していることが明らかである。“Comfort women” is the euphemism for the young women and girls whom Imperial Japanese Army forced into sexual slavery during World War II. (「帝国日本軍が若い女性や少女を無理やり性奴隷にした」)。
これが彼らの大前提で、ラムザイヤー教授に対する批判は、要するに、As economists, our chief concern is that the article attempts to use the language of economics to make historical claims that have no basis in evidence. 「なんの証拠もない歴史に関する言明に経済学の道具を使おうとする(ことが経済学者としては許せない)」ということらしい。

しかし、「性奴隷説」と「公娼説」は、まさに学問上の論争なのである。この声明には、We are firmly committed to academic freedom. という一文もある。学問の自由にコミットするならば、このように徒党を組んで(権威をふりかざし)ラムザイヤー論文を排斥しようとするのは、おかしい。「公娼説」を批判したいのならば、「性奴隷説」を支持する新たな具体的根拠を発掘して、それを学術誌に発表すべきだろう。

さらに驚いたのは、賛同者名簿から日本人の名前を探しだしてみたとき。○○○大学や○○○○学会などなどの顔ぶれが並ぶのはいつものことで驚きなどまったくないのだが・・・この名簿のなかに、ゲーム論の権威とされる著名な日本人研究者の名前を2名(T大、O大)見つけた。我が目を疑った。

なぜだろう。彼らは、日本の経済学界のリーダとして、本来ならば、「公娼説」の存在を広く世界に紹介して、冷静な学問的議論を呼びかける立場にあるべき人たちではないのだろうか。

まったく理解に苦しむが、たとえば先述の筑波大・掛谷教授にならって分析をしてみると、この経済学者集団は次の3つのカテゴリに分類しうるのかもしれない。
(1) 生粋の「反日」
(2) しがらみ上(/利害上)仕方なく
(3) 単なる「情弱」
どれも「経済理論家」の動機とはとうてい考えられない(が、まぁ、所詮はこんなものか^^)。

GPUで深層学習 など

ちょっと腰を据えてディープラーニングに取り組んでみようということで、2年前に購入したPC(Corei7-8700+GTX1080,16GB)をチューンアップした。数日はかかるかなぁと覚悟していたが、ネットの記事から写経^^し続けるだけで、いとも簡単に終わってしまった。ありがたい世の中になった。以下は、備忘録。

  1. Ubuntu 20.04(LTS)をクリーンインストール
    • isoファイルをダウンロードして、DVDに焼く
    • PCのBIOSを起動して(Del/F12)、ブート順1位にCD/DVDを設定
    • 標準オプションでインストール
  2. GPUを使った高速計算をできるようにする(https://qiita.com/mml/items/b96c6c083ab7f4f82c35 に書いてあるとおり^^)
    • NVIDIAドライバのインストール
    • CUDAのインストール(apt install nvidia-cuda-toolkit)
    • Anacondaのインストール(bash Anaconda3-2020.11-Linux-x86_64.sh)
    • tensorflow-gpuのインストール(conda install tensorflow-gpu)
    • pytorchのインストール(conda install pytorch torchvision cudatoolkit=10.1 -c pytorch)
  3. tensorflowがGPUを認識しているかどうかを2行コードで確認(https://thr3a.hatenablog.com/entry/20180113/1515820265
  4. jupyter lab をリモート(つまり、iMacの美しい広大な画面)から使う(https://qiita.com/RayDoe/items/e1ec21c63a15adb1a061 に書いてあるとおり^^)
  5. ついでに、VNCサーバもインストールしておく
    • 単に、Ubuntuソフトウェアで x11vnc をインストールして、起動
    • リモートからは、vnc://(サーバ側の)ローカルIPで接続
    • 起動時設定については、https://mixture.dcmnjp.net/linux/ubuntu/x11vnc.html に書いてあるとおり^^
  6. ついでに、R(+tidyverse+rstan)もインストール(https://qiita.com/kenkenvw/items/110dae2c7c97d204a937 に書いてあるとおり^^)

繰り返すが、なんともありがたい世の中になったものだ^^。

人類の敵、長崎の鐘、信時節

掛谷英紀著『人類の敵』を読んだ。予想通りの面白い内容。著者は工学博士だが、機械学習や自然言語処理にも明るくて、面白い社会・政治分析も手がけておられる(国会議事録をベースにした「短命大臣の特徴分析」など)。
いちばん参考になったのは、Jordan Peterson や Ben Shapiro といった言論人の紹介。ポリティカル・コレクトネスやフェミニズムに関する彼らの考え方は自然で説得力があるように思える。彼らは Twitter でも発信をしているし、彼らの講演や対談は YouTube でも見ることができるが(Oxford Union での講演や Channel4 などの英国チャンネルでも)、いかんせん、彼らの超早口のアメリカ英語を正確に聴き取ることは(BBCしか聴かない私には)上級編。さっそくAmazon Audibleに再加入して、PetersonとShapiroの(彼ら自身による)録音を購入。この春休みは、アメリカ英語のリスニング訓練に精を出そう。

この本は、清水ともみ著『命がけの証言』等々とあわせて、図書館の収書本に推薦しておいた。図書館委員として、この2年間は、本当に面白くてためになる(と自分なりに思える)本を、できるだけ多く収書してもらうように努めてきたけれど、まだまだ、とうてい足りないと思う。「センセーの言うことなんぞはウンウンとテキトーにうなずいてやりすごせばよい」と小学生の頃から飼い慣らされてきた学生さんたちに、「○○国や△△新聞の言うことはぜんぶウソっぱちなんだよ」と、Petersonのように堂々と背筋を伸ばして(standing up straight with my shoulders back)大声で、講義をしてみたい(もちろん、懲戒免職にならずに、退職金はちゃんともらってやめたいけれど・・・^^)。

サトウハチロー作詞・古関裕而作曲の『長崎の鐘』。昨夜、いつものように寝床でBGMを聞いていたら、新妻聖子という歌手が歌う「長崎の鐘」が流れた。なんと感動的な歌いっぷり。背筋に電流が走り、飛び起きて彼女のことを精査し、あれから12時間ほど聞き続けている( こちら(YouTube))。

それで、「長崎の鐘」のメロディーラインの一部が「インターナショナル」に重なることに気づいた(起て飢えたる者よ)。こういうことはよくあって、ずっと気になっているのは、韓国国歌(『愛国歌』)である。

韓国国歌。実は、私は大好きで、はじめて聞いたときから、これは「信時節(のぶとき・ぶし)」だと信じている。信時潔といえば、「海ゆかば」「慶應義塾塾歌」の作曲で知られるが、「愛国歌」のおおらかなメロディーラインはまさに信時潔の作風だ。「愛国歌」のどこからでも「海ゆかば」につなげることができる(試してみればわかる)。
これの作曲者(安益泰)は、彼の地では既に「親日売国奴」のご指名を受けているそうだが、じっさい、彼は10代前半に日本にやってきて、東京の正則高校を卒業後に国立音大でチェロを専攻した。1930年代に、きな臭くなってきた日本を離れ渡欧、その後も朝鮮半島には帰っていない。東京で洋楽を学んでいた安が、同時代に作曲家としての頂点をきわめた信時潔を知らないわけがない(安が、信時の曲調を懸命に学んだ結果かもしれないけれど)。

雨にぬれてる焼け跡の

実に一年ぶりのポスト。Twitterのとりこになってしまったのが主因で、いろんな人たちの美しく鋭いつぶやきを毎朝毎晩ながめていると、拙文を人様に見ていただくなど百年早いという気になってしまうから。
SNSの効能は、新聞やテレビのくだらなさがわかることではないかと思う。たとえば「パヨク」「ネトウヨ」というステレオタイプ。この元旦に放映されたNHK「100分でナショナリズム」では、お偉い人たちが「ネトウヨ」批判を繰り返していたが、こうした印象操作は、現実の日本社会の動向とは無縁であることがよくわかる(もう2ヶ月前の放映だが、某国立大学教授のtwaddleがいまだに頭から消えない)。

YouTubeでは「数学系」と「懐メロ」。数学系では、「中学数学で理解するオイラーの公式」(早稲田中退の元予備校講師が、中学卒業までの知識から出発して、オイラーの公式を証明)や、「今週の積分」(東大物理博士課程中退の英才が、受験生向けに、難解な積分問題をすらすらと解く。彼の説明は面白くわかりやすく、見習いたいと思うところも多い)。数学系のチャンネルは他にも多くあるが、この二つが出色。なにより、講師の人間味がにじみ出ている(受験エリートにはあの味は出せないだろう^^)。前者は、某所への推薦図書にもあげておいた(YouTubeに解説動画アリという注釈つき)。
「懐メロ」では、東京大衆歌謡楽団がすばらしい。富山出身の4人兄弟が、あらゆる名曲を路上ライブ(ときには音響装置無し)で演奏する。美しいボーカルと巧みなアコーディオン伴奏(ボーカルは声楽の高度な訓練を受けた人ではないだろうか)。路上ライブのアンコールにはたいてい春日八郎(赤いランプの終列車、長崎の女)がリクエストされ、エンディングには「青い山脈」が路上の聴衆と合唱される。
懐メロに一家言ある私としては、「青い山脈」はやはり三番の歌詞が良いと思う(雨に濡れてる焼け跡の名も無い花も振り仰ぐ)。ちなみに青い山脈は1949年の発表(朝鮮戦争は1950年勃発なので、「戦争景気に浮かれたチョッパリの歓喜の歌」などという指摘は的外れ)。

Twitterに戻って、武漢肺炎にまつわる話。くだんの、英国籍で米社運行のダイヤモンド・プリンセス号。日本が丁重に面倒を見てやったにもかかわらず、世界中から「日本のずさんな対応」と非難される不条理。これに抗して、ある日本人が、流ちょうな英文で、資料を引用しながら、義は日本側にありと訴えつづけていた。その指摘はまったく正しく(正しいゆえにどこからか圧力がかかり彼女?の記事が掲載禁止になったこともあったらしいが)、一昨日、チェコの新聞(プラハ・ポスト)が彼女の指摘に同調する記事を公表した(https://www.praguepost.com/world-news/coronavirus-diamond-princess-debacle)。点滴石を穿つ?正義が勝つためには、英語で、しつように、世界にアピールしつづけることが大切(某官庁にももうすこし頑張ってほしいな)。

好漢は太く短く

知人がとつぜんに亡くなった。IT資格指導の専門家。数年前にも、元IT技術者の知人が突然死したが、その人の場合は、「血圧200超」と自嘲しながらロングピースを吸い、酒宴となれば朝まで呑み通す人だった。今回の彼はタバコもやらず、酒も適度に制御できる人。ただ、二人に共通するのは、若い頃のがむしゃらな働きぶりと、歳をとっても寸暇を惜しんで遊びにも興じていたイメージ。いずれも循環器系の発作が死因だろう。医師によると、日本人に多いSAP(spasmodic angina pectoris)等には薬の常用も有効だが、まず「気の持ち様」が大切とのこと。身近なところから隣国まで、うっとおしい嘘の数々に呆れ怒ることをやめて、おだやかに、細く長く生きたいものだ。

彼の急逝にともない、彼がやり残した科目の代講をすることになった。まぁ残り4回ほど、内容的には月並みの単元ばかりが並ぶおなじみのコースなのだけれど、資格対策講座では、なにはともあれ、長い問題文をまず読む必要がある。お世辞にも「美文」とは言えない(テニヲハがおかしい)文章にでくわすと、ちょっと疲れることもある^^。  

今学期は、別の人の分も含めて「代講」が3コマ。加えて、受講登録者が実習室定員を超えたために講義形式を急遽に変更せねばならなくなった科目が2コマ(まぁ、甘い成績評価をしてきたことのツケだけれど)。さらに(毎年恒例とはいえ)今年はなぜか受講者が20名近くになった英語講義とあわせて、一週間まるごと、授業準備に追われている。まぁ、授業準備以外のことは年明けまでお預けと決めたので、もうひとつくらいの代講は大丈夫だけどね^^。  

英語講義では、交換留学生を相手にして、あいかわらず、悲観的な日本経済論をカタっているのだが(国際競争力低下、要素価格均等化、少子高齢などの外圧により生じた「悪循環」は経済政策でどうにかするのはむずかしい、といったような話)、実は、学期はじめ(一年のあいだ日本を離れて帰国した直後)には、ちょっと不安だったのだ。一年ぶりの日本では、いわゆる「リフレ派」の書物が書店に山積み、アベノミクスの成果を実証した学術書なども出版されているようで、私の話はすでに時代遅れかと・・・^^。まぁ、そんなことはないとすぐにわかったのだけれど、実は英国でも、たとえば「野口」より「高橋」のほうが、「経済学者」としての知名度は圧倒的に高かったのだ。おかしな話。

番号盗用ふたたび、情報処理演習など

英国滞在中につくったデビットカードの番号がふたたび盗用された(未遂)。今回は、銀行(Santanders)のセキュリティ担当から、日本の私のスマホまで直接に電話がかかってきた(日本時間の午前11時、向こうはなんと深夜の2時!以前にも記したようにこの銀行は外資系で、担当者はおそらく優秀な移民労働者だろう^^。これがロ◎◎やバー◎◎◎◎のような英国の銀行だったら・・・と考えると、ゾっとする^^)。今回もやはり少額のオンラインショッピングで、120ポンドと80ポンドの2回にわけて、私のカード番号で決済しようとしたらしい。即座にブロックしてくれて、それからデビットカードはもう当分使わないから再発行の必要はなしと通告して、一件落着。
ただ、今回は「犯人」の目星がついてしまった。前回の盗用のあとに再発行されたカードは注意深く使っていたので、3桁のセキュリティコードを残した業者をすべて記憶していたから。Anglian.Water,Amazon.UK,Blackwell,Deezer,Netflix,そしてバッキンガム地元のレンタカー屋。さぁどこだろう^^。実は、前回の盗用のときにも、おそらくココが出元だろうと推測はしていたんだけれど、やっぱり・・・^^。快活な親子がやっている店で、おそらくこの親子は何にも気づいていないのだろう。彼らはただバカなだけ(と信じたい)。悪意の従業員がいてもおかしくないし、なにより本社の予約システムやメールシステムがみるからに杜撰だった。

わけあって、秋学期は、「経済情報処理演習Ib」という科目を担当している。1回生2回生が主たる対象で、経済情報処理の入門的な内容を実習する科目。昨日は、内閣府の統計情報サイトからGDP統計(マクロ、産業別)をダウンロードして、GDPの三面等価やGNIなどの基本概念を講義したあとに、Excelの条件付き書式からはじめて、large(),match(),index()などの関数を活用する中級レベルの処理までを実習。三面等価はむずかしいが、イチローの所得はGDPではなくGNIに入るんだよ、といったようなことはおさえておくべき。

まだ続きが・・・^^

一昨日、英国滞在中の見知らぬ先生からメールが届いた。私のブログ記事(英国の学術ビザ取得法)への質問だったんだけど、すでに英国におられるのになぜビザ取得?と思いきや・・・なんでも、滞在先大学からの招待状が日本出発前に届かなかったので、ビザ未取得のままで英国に入り、招待状を督促入手して、これからビザ取得のために日本に一時帰国せねばならぬとのこと。これは相当にキツい話、みんなヒドい目にあってるんだなぁ。。

私のほうは、税金、水道料金、プロバイダ+携帯契約等については、なんの問題もなく、最終処理が完了(遅かったけれど)。
で、問題は、やっぱりどこまでもあくまでも、電力業者と不動産屋。前者からは一週間ほど前に「通常の」請求書が届いた(つまり、一週間前の時点で、私はまだ英国に住んでいることになっていた)ので、「9月中旬に日本に帰る/帰ったと二度も報告したはずだが」と三度目の連絡をしたところ・・・「お引越のご連絡をサンキュ〜、料金の最終請求は6週間後になりま〜す」^^。
不動産屋については、敷金の一部が戻ってこなかった(理由は不明)ので、「敷金管理機構」とやらに訴える(raise the dispute)つもり。この組織が、公正な第三者機関であることを期待する。

追記 Oct/15)
「敷金が一部しか戻っていないのはなぜか、説明せよ。納得できる説明が得られない場合は敷金管理機構に訴える」というメールを(pleaseなしの命令形で^^)不動産屋に送信したところ・・・「計算が間違っていたようです。敷金をお返しします」との返事。そのすぐあとに、不足額が振り込まれていた。こちらが気づいて言い出さなければチョロまかすつもりだったんだろう。指摘されれば「間違えた」と言って返済すればよいのだから、最初から計画的な犯罪だ(その証拠に、コイツらは自分の損になる方向には絶対に「間違えない」)。もはや、無法地区のチンピラのレベル^^
そういえば、むかし、ヴェニスで食事をしたら、アジア系のウェイトレスが、法外なチップを勝手に勘定につけていたことがあった(「何だこれは、店主を呼べ」と怒鳴ったら、あわてて勘定を修正していた)。さらに、そういえば、朝のゴールデンタイムに、毎日だったか週に一度だったか、BBCが”Ripoff Britain”という番組を放映していたっけ(ripoff:ボッタクリ)。だましあいばかりしていて、疲れないのかなぁ・・・(労働生産性も落ちるわけだ^^)。

帰国, NHS, Brexit など

先週水曜日に帰国(先日の台風の影響等もあり、関空ではなく羽田にて入国、別送荷物は名古屋からの入国になる模様)。家に戻ってとりあえずの朝食、トーストとコーヒーのおいしさに感涙が・・・(なんという柔らかさ、なんという香ばしさ、日本人でよかった^^)。街を歩く人々の容姿が美しい、車や列車が美しい、道がポイ捨てゴミだらけではないし、街に糞尿の臭いもたちこめていない、カフェの椅子にフツーに腰掛けても服が汚れることはない・・・^^。

向こうでの生活の後始末については、こちらでできることは、もちろん、すべて完了。ただ、電力・ガス・水道の最終請求、敷金の返還、プロバイダ契約の最終処理などなど、相手の事務処理が終わるのを待つしかないものが多くあり、(当然のことながら^^、爆)まだなにひとつ、事務処理はたったの一歩も進んでいない。こちらからやってしまえるものもあるのだが、とにかく、あのバカどもは何をしでかすかまったく予測がつかない。どうせ、またぞろ(99%ほどの確率で^^)突拍子もないミスをしでかしてくれて、信じられない事態に陥るのだろうと、予測している。
Stupid lazy nasty greedy ugly lier/con/swindler などなど、英国事務のトロさバカさ汚さ醜さをどう表現すればよいのだろう(と、ときどき思う^^)。こいつらのトロさバカさウソのために、とてつもない迷惑をこうむった(おそらくまだ続くだろう)。こいつらのトロさバカさは罪だ。

しかし、なぜこうまでトロくてバカのウソつきなのかというと、理由は単純で、トロくてバカな英国人(白人)が分不相応にもdecentな事務職(ホワイトカラー職)を独占しているからではないのだろうか。
優秀な移民はいっぱいいるが、彼らが担っているのは、英国人がしたくない仕事である。いわゆる3K労働はもとより、NHS病院なども実は移民に支えられているようだ。英国には二種類の病院があって、NHS病院(NHS=国民健康保険でカバーされるので安価、誰でも行ける「みんなの病院」「国民の病院」)と、プライベート病院(診療は保険外、お金持ちのための病院)。後者のほうが給料待遇がよいから、優秀な医師や看護婦はプライベート病院に集まる。いっぽう、NHS病院は恒常的な医師不足、看護師不足、病院不足、病床不足、超長待ち行列に悩んでいる。

このNHS病院の医師不足を補っているのは、東欧から(英国の高い給与を求めて)やってくる医師たちである。これは、まさに「エコノミック・アニマル」の世界。医師たちは、貧しい母国の窮状や同胞の生死などは眼中になく、ただただカネもうけのために、より豊かな国に移住する。彼らの母国は、EU加盟と同時に大量の医師が流出して、医療体制が崩壊した。受け入れる側の豊かな国の国民は、いわば、貧しい国の人々の命を犠牲にして、自分の命をカネで買っているのだ。繰り返すが、まさに「エコノミック・アニマル」。
かつて欧米人は、日本人のことを「エコノミック・アニマル」と呼んだが、笑止千万。「アニマル」ぶりのスケールがちがう、カンペキに脱帽^^。

TVの討論番組などでときどき、「世界に冠たるNHS」などと真顔で語る政治家がいて、笑えてしまう(日本の医療体制にも問題はあるだろうが、NHSに比べると遙かに包括的で遙かに素晴らしいと思うぞ^^)。 英国のNHS病院では想像を絶する待ち行列が続いていて、たとえば英国のガン死亡率はブラジルやコスタリカより高いと聞く。なにより、こんなことを言う政治家自身は、だいたい、お抱えのプライベート病院を持っているのではないのだろうか(心底ではNHSなど信頼していないのでは^^)。

さらに、端から見て滑稽なことは、これだけ移民に支えてもらっているにもかかわらず、英国が、移民の流入を止めようとしていること。TV番組のインタビューに、見るからに貧しそうなオバさんが登場して「この国はもう十分に移民を受け入れた、もういい、もう十分だ We’ve got enough」などと、怒りながら語っている姿を見ると、この国の民度の低さ(大衆の無教養)を痛感せざるを得ない。じっさい、私が出会ったほとんどの「インテリ」英国人たちは、Brexitを単に「アホな選択」と断じていた。

毎週水曜に国会で行われる Prime minister’s Question。さまざまな議員からの質疑に、首相がひとりで応答するものだが、目玉は党首討論(保守党党首=首相と労働党党首)。Brexitの話題になると、メイ首相の異様な「強がり」が目についたものだったが、案の定、首相の妥協案(Chequers plan)は先週末のEU総会で否定されたもよう。

ことBrexitに関してこの一年の拙い体験を一言でまとめると、崩れゆく国の終わりの始まりを見ている、といったところか。諸規定の範囲内で許されるかぎり(VPN経由で)、BBCのいくつかの番組をフォローし続けたい。