番号盗用、不払残業の話など

2週間ほど前に、ふかくにも「番号盗用」されてしまった。誰かが、私のデビットカード番号を使って、大手スーパーのオンラインサイトで260ポンド(4万円)ほどの買物をしようとしたらしい。しかし、未遂に終わった。というのも、犯人が決済しようとした瞬間に、カード発行元(サンタンダーズ銀行)から私のiPhoneにテキストメッセージが届き「この買物をした覚えがないならNを押してくれ」という。Nを押したら、自動的にサンタンダーズのセキュリティ担当に電話がつながり、誰かがあなたのカード番号を不正に使おうとした、という。当該カードは即座に使用停止、新しいカードを一週間以内に届ける(3日後には届いた)、ということで落着。
いったいどこで番号(セキュリティコード3桁も含めて)を盗まれたのか未だによくわからないし、銀行も犯人については何も教えてくれなかったが、どこかで巧妙にスキミングされたのだろう。少額の盗用を繰り返すのも最新の手口らしい。
まぁそもそも二段階認証ではじいてくれたら済む話だったのにという素朴な疑問は残るものの、こんなに迅速な対応に接したのは、この国では初めてのこと。まともな会社もあるんだ・へぇ〜と思ったのも束の間、調べてみると、この銀行は外資(英国資本ではない)の多国籍企業だね^^。
そういえば、英国人が「英国発・英国製」と誇るものには、実は他国製というものがけっこうある。最近では、囲碁の世界チャンピオンを破った「アルファ碁」。「ケンブリッジ発」などと聞くが、ひとりの天才の手(頭)によるもので、彼の父親はキプロス人、母親はシンガポール人。ケンブリッジをぶっちぎりの成績で卒業したらしいが、アルファ碁との接点はなし。ロンドンで神経心理も学んだというが、アルファ碁につながる技能霊感が得られたのは、おそらくアメリカ研修中のことだろう。

ところで、直下の別の案件(30分で済むボイラー修理に10日ほどかかった件)を、他国(ボスニア)人に話したら、欧州ではどこもそうだ(ドイツを除いて^^)という応答だった。で、こういう話をすると、だいたいそのあとに、「日本人のようなわけにはいかない、日本人はよく働くからね」という皮肉がおまけで返ってくる。ときには、不払い残業の話を持ち出して、あたかも日本が「人権後進国」であるかのような話をする輩もいる。不当労働行為は、多かれ少なかれ、どの国にも存在する問題だろうと思うのだが、ことさらに日本を目の敵にするのは、まぁやっぱり、羨望(ねたみ)なんだろうかね^^。
ただ、気になるのは、彼らが語る日本批判(悪口)の元ネタはだいたい日本人自身から仕入れたものらしいこと。日本人じしんが「日本はひどい(日本死ね)」とわめきちらすので、彼らはそれを真に受けて、日本のことをひどい国だと信じきっているふしがある。先のボスニア人も、日本人の「ドクター」から入れ知恵をされたらしく、えらそうに鼻で笑いながら日本をけなすものだから、労働時間の公式数値を示して「おまえはバカか・日本では医者は金さえあれば誰にでもなれる商売だ」と言い返してやった(ら、また数少ない友人をひとりなくしたようだ^^)。
蛇足ながら、さいきん日本でも話題になっているらしい「Japan’s Secret Shame(知られざる日本の恥)」。BBC制作のドキュメンタリー?番組で、TBSの元ワシントン支局長がレイプで告訴された(が不起訴になった)一件を追跡したもの。これも同じおもむきのように感じた。

うすらバカのなまけもの(爆)

直下の件、その後の展開。

日本の実務家(お二方)に相談。

  1. 「ヒューマン・エラー」ではないのだろうか。いや、「アカウント設定を見直してくれ」と10回以上依頼しても直らないのだから、「ヒューマン・エラー」の可能性は小さいだろう。
  2. ゾーンファイルの情報から、向こう(FirstUtility社)もgmailを使っていることがわかる。
  3. 同様にgmailを使っている某大学ではかつて、「パスワード初期化」システムがGoogleのセキュリティポリシーに反したために同様の?障害が発生したことがある。

などなど・・・。とにかく、もはや、カスタマーサポートを相手にしてもラチがあかないので、オンブスマンに訴えよう。そのためには、私の手元で起きている現象を確認してくれる「証人」が必要。ということで、友人の旦那さん(近くの大学の物理教授、ウェールズ人なので、イングランド人をひたすらにバカよばわりする私にも理解を示してくれるはず^^)に証人を依頼することにした。

ところが・・・急転直下。今日の昼過ぎに、カスタマーサポートから、いつも(これまで10回)とは違うメールが届いた。

I do apologise for the delay in the response.
I have taken a look into the account and can see the email address we have on the account was capitalized, this means when you have tried to reset the password this has not worked. I have altered the email address and processed a reset you will get this within the next 30 minutes.
ごめんなさい。あなたのメールアドレスの入力が間違っていました。訂正してリセットしましたので、30分後にはログインできるはずです。

いまさらながら、こいつら、正真正銘のクズだわ。。

 

あ、それと、ボイラーの修理はようやく本日に解決。予想通り、「週明け」の予定が「週なかほど」になってしまったけれど、私たちは実は、今週じゅうの修理も無理だろうと悲観して、週末にまた旅行の予定を入れてしまったのだ。今度は、これまた20年ぶりの湖水地方(WindermereからAmbleside)。まぁ、けがのこうみょう、もとい、不幸中の幸い、いや、災い転じて福となす^^。

豚に真珠、英国事務にICT

直下の案件、とてつもなくバカなイギリス人事務は、First Utility という会社のカスタマーサポートである。

「そちらの言う手順では事態はまったく改善しない。そちらの設定を再確認して、ミスがあればすみやかに正してほしい」と、客(私)が何度も要請しているのに、今日もまた、「あなたのアカウントをリセットしたので30分後には新しいパスワードを入手できます」という返信がかえってきた。この返事を何回受け取ったか、もう覚えていない。前回はこちらから具体的な確認作業の提案までしてあげたのに、それをまったく無視して、顧客対応マニュアルに記された単純作業を(バカのひとつ覚えで)繰り返している。

仕方がないから、今夜は、バカな英国サーバの設定の何がおかしいのかを、客(賢い日本人の私)がみずから真剣に考えてやった。答は、すぐに見つかった。私の登録アドレスはgmailアドレスなのだが、バカな英国サーバから発信されたメールは、あまりにもバカなために、gmailに受信(配信)拒否されているのだろう、というのが私の(現状での)答案。
とりいそぎ、週明けを待って、日本のネットワーク専門家に技術的な詳細を確認しよう(プライベートな案件でもあり、滞在先大学のスタッフには詳細をわかる人はいそうにないとも思うので)。。

私の推測が正しければ、バカ対策としては、登録アドレスをgmail以外に変更させるだけで、問題は解消するはず。しかし、これまでも私の指示をことごとく無視してきたバカどもが素直に対応するとは思えない。さらに、これで解決したのでは、バカどもは自分の過ちに気づかないままだろう。さて、どうしたものか。。

よくよく考えれば(考えなくとも)、私の推測が正しければ、これは、実は、かなり深刻な問題である。大手電力会社のオンラインシステムが欠陥をかかえていて、このシステムから発信されたメールのすべてをgmailが受信(配信)拒否しているということなのだから。

 

唐突の別件。
子供のころに刑事ドラマなどでよく聞いたセリフ、「抵抗しても無駄だぞ」。先日、こちらのテレビ番組(BBC1 “The Split”)で、その原版とおぼしき英語を聞いた。Resistance is futile! 日本語のセリフはこれの直訳では(たぶん)?

 

以下も別件。ノロマな英国人の話、どこにでもある日常の通常のことがらの、ほんの一例。もうまったく驚かない(すっかり慣れっこだ)けれど・・・。

先週の火曜日に家のボイラーが壊れて、お湯が使えなくなった。不動産屋に即座に電話をして、修理業者を手配してもらった。翌水曜日には業者が修理に来るとのこと。火曜はお湯が使えないので、お風呂(シャワー)に入るために、近くのホテルのダブル・ルームに一泊(田舎なのでボッタクリホテルしかない)。
ところが・・・業者は水曜には来なかった。どうしたのかと不動産屋に確認したら、「たしかに水曜日に予約したのだが、木曜にはかならず行くように伝える」との返事。で、修理業者は木曜日の昼過ぎにふいにやってきた。
しかし・・・ボイラーを一瞥して、「部品が必要だから取りに戻る、今日じゅうには戻るが、明日になるかもしれない」と言い残し、わずか10分ほどで帰っていった。で、まぁ、予想どおり、その日じゅう(木曜日)には戻ってこなかった。
金曜日の朝に不動産屋につぎのように連絡、「今日修理ができなければ、週明けまでお湯が使えないことになる。今日はかならず来るように、修理業者に念押ししてくれ」。ところが・・・金曜昼過ぎに不動産屋からの返事、「週明けにならないと部品が手に入らないと、業者は言っている」。というわけで、週明けまでお湯は使えず。

まぁ、すべてが予想通りの展開で、「週明け」とはいっても、来週なかほどまでに修理されれば万々歳とすべしだろう。それまでは家のお湯が使えないので、急遽、金曜から月曜まで3泊4日のロンドン観光を敢行。現在、ケンジントン近辺の安宿に逗留中。ちょうど、エリザベス女王誕生日の各種式典等に遭遇。といっても、なんのこともないのだが、日本の天皇誕生日とは規模が違う。日本ももうすこし大きい規模でやってみてはどうだろうか。

Manchester, やはりアホな英国事務

機械学習の最近の応用例を紹介する集いを聴講(Advances in Data Science 2018)。20年ぶりのマンチェスタ。

チケット購入サイト(Train Line)の「早割」で、バージン特急指定席を予約(通常は20000円ほどの往復切符を、3600円で購入。どういうわけか知らないが、このサイトでこまめに探すと、破格の安値チケットが見つかることがある。大阪人としては、天にものぼる幸福感^^)。

1日早く当地に着いて、市内やメトロ界隈を散策。町全体が明るく豊かになった印象で、とりわけスラム(悪名高いヒュルムとモス・サイド)が消滅していたのには驚いたが、懐かしい場所はほとんど昔のままだった。一年間暮らしたHaleやAltrincham、研究室があったドーバーストリート、友人たちが住んでいたメトロ沿線のStretfordやSale,Old Traffordなど。タウンセンターのPicadilly Gardenに立つと、あるシーンが鮮明によみがえった(偶然にボクを見つけた友人が満面の笑みで駆け寄ってきてくれたシーン、涙)。シェリガンやベッカム(当時はマンチェスタ・ユナイテッドの中心選手)に遭遇した店や、中国人に間違えられてガキに石を投げられた駐車場も健在。あのアホガキどもは、いまにして思えば、EDL(イングランド防衛同盟、ネオ・ナチのようなもの)のパシリだったのかも。。

マンチェスタから戻ったのち、日本へ一時帰国して(6日間)、病院をはしご^^。帰路(大阪からロンドン)にはルフトハンザ航空を利用したのだが、これがまたみごとにハズレ。乗継便が突然のキャンセルで、ミュンヘンにて4時間ほどの立ち往生。ヒースローには午前1時に到着、深夜タクシーでなんとか帰り着く。

 

ところで、先週あたりから、またぞろ、あきれ果てる事務処理ミスに悩まされている。またしてもアホな電力会社なのだが、今回は、請求書が届かず、突然に「未払い料金回収通知書」なるものが届いた。
「請求書が届いていないのに払えるわけがないだろう」と文句を言うと、「あなたのアカウントはすでにオンラインに移行済みなので請求書はネットで確認せよ」という返事。オンラインアカウントなどへの移行を頼んだ覚えもないし、自分のメールアドレス等を教えた覚えもないのだが、まぁオンラインで処理できるなら便利なことなので、それはそれでまぁいいかなぁと思いきや・・・

自分のアカウントにログインしようとするも、肝心のパスワードがわからない(オンライン・アカウントを作成したという連絡もないのだから、知る由もない)。この会社のサイトには、ご自慢の?「パスワード・リセット機能」なる仕組みが実装されているのだが、これがまた、うんともすんともまったく機能しない、アホなプログラム。
そして、またしても、きわめつけのアホげたやりとりがはじまってしまった^^。

「おまえらの言うとおりにやっても動かない、そちらの設定ミスだろうから、ちゃんと見直してくれ」という要望を、電話で5回ほど、メールでも5通ほどすでに送っているのだが・・・その都度に向こうからもどってくる返事は、まことに文字通りのアホのひとつおぼえで、「パスワード・リセット機能を利用してください」。こいつら、正真正銘の役立たずだ。

どうにもラチがあきそうにないので、さきほど最後の「要望メール」を送った。「何度も言うが、私のオンライン・アカウントは明らかにそちらの設定ミスで、まともに作動しない。見直してくれ」という前置きのあとに、「私ならこうする」として if I were you, I would (1)まずシステム・ログやバックエンドDBとの整合性を確認、(2)アカウントをいちど完璧に消して、ゼロから作り直す、(3)その後にカスタマ(私)に作動確認を依頼、(4)それでダメならシステムを作った業者の専門家に助けを求めよ、という「作業指示書」を送りつけてやった。

誠実な対応はとうてい期待できないけれど、これでダメなら、オンブスマンに訴えるのみ。(オンブスマンの職員も同様のアホだったらどうしよう、という可能性も否定できないのだが^^・・・まぁ、昨年末にお世話になったシティズンアドバイスの担当者は頭のよい人で、こちらの主張を1分で理解してくれたので・・・)。

それにしても・・・なぜ、こんなアホげたことに時間を費やさねばならないのか。もう、やんなっちゃうよ^^・・・イギリスの事務、とくに(準)公共機関や独占産業には、なぜこういうアホが多いのか、実は最近、その理由がだんだんわかりかけてきた気がする(のだが、公の場所にはとうてい書けるものではない^^)。

2005年5月イスタンブール

今年の欧州チャンピオンズ杯は、リバプールFCが、ひさしぶりに決勝進出を果たしそうな勢いだ。

13年前の2005年5月にイスタンブールで行われたACミランとの決勝戦で、リバプールは、今も語り継がれる、奇跡の大逆転劇を演じた(録画ビデオはこちらで)。
“at Istanbul in 2005” は、世界のサッカーファンと一瞬で通じ合えるマジックフレーズ^^。そして実はこのときも、(たまたまではあるが)ボクはこの国に滞在していた。

13年前のこの日は、ロンドンLSEでの講演を聴講した帰りに、ユーストン駅近辺のパブでこの決勝戦を観戦。前半を終わって 0-3 となったところで、リバプール敗北を確信して帰路に着いた。ヴァージン特急でミルトンキーンズまで30分、そこからステージコーチ特急バスで30分。我が家にたどりついてTVをつけてみると、試合はなんと、延長戦に入っていた。大逆転劇のもっとも感動的な部分は見逃してしまったが、PK戦で勝敗が決した瞬間の実況アナウンサーの絶叫は忘れられない。
The champion cup is returning to England!
しかし、YouTubeで録画を見直していると、このアナウンサーはいろんな場面で絶叫していて、たとえば 2-3 となった直後には Miracles are possible! 3-3 に追いついた直後にはただただ雄叫びをあげていて、何を言っているのかわからない。そういえば、試合直後のBBCニュース、リバプールの町からのインタビュー中継も思い出した。人々は感涙にむせんで、何も言葉を発することができない。号泣しながら、ただただ腕を何度もふりあげて、なんとか喜びを伝えようとする老女の姿など。

リバプール応援団がハーフタイムにはじめた、応援歌 You’ll never walk alone の大合唱も語り草。「進め・進め・おまえは一人じゃない(みんながついている)」と繰り返される歌詞は単純そのもので、いかにも万国共通の古めかしい応援歌風。この歌は、1945年に発表されたクラシック歌劇のなかの挿入歌だったものを、リバプールの地元バンドがアレンジして発表、大ヒットして、リバプールFCの応援歌となったそうだ(Gerry & The Pacemakersのスタジオ録音版)。サッカーは労働者階級の愛好スポーツだから、その応援歌としては、オペラ歌手が高尚に歌うより、地元のロックバンドがやったほうがもちろんよい(地元の女性歌手がやるともっとよくて、たとえば、カスリン・ジェンキンスの歌うウェールズ国歌などは、他国人でも感動に身震いしてしまう)。

なお、実は、日本にも同等の名曲があって、いすゞのトラック。「進め・進め・みんながついている」(You’ll never walk alone)という歌詞は、「走れ・走れ・いすゞのトラック」にかんぺきにオーバーラップ(ボクの心のなかでは^^)。演歌は心の応援歌?などというが、こういう歌を歌わせると、日本の女性演歌歌手にはなんとも不思議な魅力がある(水前寺清子、いや畠山みどり、もとい渡辺はま子以来の伝統)。

ディープラーニングでピンボケ修正

↓の続きで、写真への応用例。ディープラーニングでピンボケを修正しようという試み(こちらのサイト)。

GAN with Keras: Application to Image Deblurring というのが、もとの研究題目。blurがボケ、頭にDeがついて「ボケをなくす」という動詞になり、尾っぽにingがついて動名詞「ボケをなくすこと」となる(中学英語の復習)。しかし、↓のと同じ印象で、研究の意義がよくわからない(もちろん、一部の産業利用や特定の職種には便利な機能だろうとは、わからなくもないけれど・・・)。

もう10年近く前から、カメラは全自動・高感度・高解像度で、いまや、ピンボケ写真を撮ることのほうがむずかしくなっている。むしろDebluringの正反対、たとえば、パンフォーカスの(全域にピントがあった)高解像度写真から、いかに美しい玉ボケを作り出すか。スマホやコンデジで高級一眼レフ並みの写真を、というのなら、そちらに注力してもらったほうがよいようにも思う。

かつて世界を席巻したアレ・ブレ・ボケ。いまもロンドンあたりでは森山は人気作家だし、オックスフォードのブラックウェル書店(由緒ただしき大書店)の芸術本店舗の写真コーナーにはアラーキーの作品が山積み^^。

24/Mar 追記)
引越完了。今度の家は天国のよう(家賃+住民税は前とほぼ同じ)。前の家は、まことに詐欺にひっかかったようなものだが、まぁ、もう、怒りよりなにより、貧しく強欲で醜い英国人を憐れむ気持ちでいっぱいの今日この頃^^。
前の家のlandlord(大家)は老女でとうとう一度も顔を見せなかったが、今度の大家は入居後すぐに挨拶に来てくれた。50代前半くらい?の実業家(ただし、二世かも?)という趣の好漢、すぐに打ち解けることができた。この人ならだいじょうぶだろう、たぶん。

英語学校の日本支部マネージャとやらをしている姪が英国出張に来ていたらしい。帰国前に会えないかというメッセージが早朝に届く。今日はロンドンで講演会聴講(10:00〜17:00)、ランチブレイクにもけっきょく都合がつかなかったが、なんだか、すごく頑張ってるなぁ。。

Deep Learning で一眼レフ並みに?

きょう、FacebookのMLに流れていた記事に目がとまった。なんでも、ディープラーニングで、スマホで撮影した写真を、DSLR(デジタル一眼レフ)並みの写真にする、という試みがあるのだとか。こちらで、この研究の要約と研究成果の一部?が閲覧できるのだが・・・一見して「アホかいな」とつぶやいてしまった^^。序文にいみじくも記されているように、スマホ付属カメラやコンデジの致命的な弱点は、イメージセンサーの小ささだ。そこまではよいのだが、センサーが小さいと写真撮影にどんな障害や限界があるのか、この人たちはほんとうにわかってやっているのかな・・・と^^; そもそも彼らの言うDSLRってAPS-Cだし・・・^^; いや、アマチュア・趣味カメラマンの早とちりかもしれません。碩学のご意見をうかがいたいところです^^。

上のサイトにあるように、画像まわりのディープラーニングはCNNが主役。私自身が(物見遊山で?、いえいえ、経済分析に関係ありそうと私なりに見込んで^^)興味を抱いているのはRNNなんだけど・・・こちらも最近たまたま見つけたんだけど、10年以上前に、局面転換モデルとRNNモデルの比較をした人がノッティンガムにいる。この人に手紙(メール)を書いてみようか、もう少し自分で詰めてからにしようか、などと迷っているところ(ひっこみじあんなもので・・・^^)。

ところで、住居をかえることにしたのだが、退居に伴う、不動産屋や大家の対応は、またしても、まことに英国的で、どこまでもセコく薄汚く醜く、あきれはてるばかりなのだ。まぁ、ボクら、豊かな日本からやってきたので、英国人はほんとうにあわれだと思うし、できるかぎりの恵み・施しを惜しむつもりはないのだけれど、わけのわからないいいがかりをつけて、あれやこれやとカネをせびってくる仕草は、まことに腹立たしい。細かいことを記すのもアホらしいので省略。夕食時に、やっぱりこの国は法治国家じゃないんだわ〜とあきれ顔で話し合った^^;。

Radcliffe camera

写真は「ラドクリフ・カメラ」という名称の建物で、オックスフォードの観光スポットのひとつ(「カメラ」は「暗箱」転じて「閉じた部屋」の意、語源的には逆か)。
オックスフォード大学図書館(ボドリアン図書館)の一部で、内部は最新の改装が施され、もちろん現役で利用されている。1階2階が閲覧室になっていて学部生から利用可能、地下に図書館本館につながる通路があり、この地下通路の中途に、ソファでくつろげる閲覧室(地下1階、地下2階)がある。最近は、特段の用事がないかぎり、平日の昼下がりは、ここで、プログラミングにいそしむことが多い^^。「同業者」とおぼしき年配の外人も多いので、気兼ねなどはまったく無し。

しかし英国の図書館というと、どうにも気に食わないのが、閲覧室を歩きまわるイギリス人の靴音。静かな閲覧室のなかをズカズカと、呆れるほどに大きな靴音をたてて、歩いていく。これを平気でやるのは、白人だけ。黄色アジア系は当然ながら静かに歩く(オックスフォード大で黒人は見たことがないのでわからない)。「うるさい」とどなりつけて、「迷惑なことがわからないのか」と詰め寄って聞いてやろうかとも思うのだけれど、教員とおぼしき連中や図書館の職員とおぼしき連中までもが、同じようにズカズカと大きな音をたてて歩いている。

まぁ、こういうレベルの社会マナーに関しては、この国はまことに最低で(西洋はどこもこんなものかもしれないが)、路上喫煙と吸い殻ポイ捨て、公衆トイレの汚さや乞食の物乞いなどは、大阪西成を彷彿とさせるものアリ。バスの汚さなども異常で、車体はほこりまみれ、汚れで窓から外が見えないのだが、こんなものは一日の仕事の終わりにほんの10分ほどでもホースで水をかければ済むことなのにねぇ・・・なんのプライドも公共心もないんだなぁ。まぁ、この国がこんな風になってしまった理由は(私なりに)わかるような気もするんだけれど、日本は絶対にこんな風になってはなりません^^。

BBCニュースによると英国は30年来の「最悪の冬」だそうで、各地で積雪量の記録更新が報告されているのだが、いま住んでいるあばら家は、どんなに電気代をつぎこんでも、いっこうに部屋が暖かくならない(涙;)。というわけで、ちょうど契約更新時期でもあったので、引っ越しを決断。まぁ、今回もきっといろいろ問題は出てくるのだろうけれど・・・(「大人の目」で見ることができるようになってきた、と思う^^)。

日曜の早朝7時(日本時間午後4時)に高校同窓からのメール。飲み会、午後6時にお初天神に集合のこと。それは無理だわ^^。

 

追記 3月8日)
昨日のボドリアン図書館前、一部の学生たちが集会をしていた。何に怒っているのかと思いきや、自分たちのことではなく、大学教職員のストライキに「連帯」して集会をやっているようだった。この国ではいま、大学教職員の年金改革案が提出されて、それに反対する全英大学教職員組合(UCU)の呼びかけにより、各地の大学で教職員がストライキを決行している(こちらの説明等によると、給付総額に上限を設定する話のようだ。DQ案、Die Quickつまり「早よ死ね改悪案」などと揶揄されているとか^^)。
とまれ、このご時世に他人事に連帯して怒りの集会を開くとはなんと純粋な・・・。掲げられた赤旗のスローガンは FORWARD TO SOCIALISM (社会主義へ前進)。とはいえ、ちょっと調べてみると、どうやらある寮のあるクラブ(ある政党系の政治団体)がリードしているような印象だった。日本の国会前集会(シールズ?)のようなものなのか、あるいは、中核派の立て看板が名物の(京都にある)某帝国大学のようなものだろうか。。

テレビ

海外で暮らすと、なぜか、紅白歌合戦を見たくなる。以前は見られなかったのだが、今回はすでに視聴準備を完了している(竹原ピストルとエレファントカシマシは見逃せないよ^^)。

まぁ世の中便利になったもので、海外からでも(おカネをかけずに)紅白歌合戦をカンタンに楽しめる。日本国内からiPlayerでBBCを見るのとちょうど逆のことをやる。つまり、NHKオンデマンドの視聴契約をして、日本国内の代理サーバ(インターリンクなど)からアクセスすればよい。

ところで、英国のテレビというとBBC、これ以外の「民放」は実質的にはITVのみ。しかし今回は、テレビ番組がとても退屈で、「手抜き」が多くなったように思えてならない。おそらく、英国でも、テレビはどんどんつまらなくなっているのではないだろうか。

なにより、13年前とまったく同じ番組が多すぎる^^。「クエスチョン・タイム」「ハード・トーク」など、中身も司会者もまったく変わらない(討論番組なのでテーマはもちろん毎回ちがってはいるけれど)。

また、看板のBBCドラマがつまらない。これはほんとうに残念なこと。というのも、13年前、BBCドラマには、まことに、泣きに泣かされたものだったから^^。「ケンブリッジ・スパイ」では、ソ連のスパイとなったケンブリッジ出身のエリートたちが祖国を追われる船上で号泣、祖国イングランドの名を何度も叫ぶラストシーン。「カサノバ」では情緒たっぷりのヴェニスの描写、これの挿入歌は未だによく口ずさむものだが・・・などなど。しかし、最近のBBCドラマにはヒット作が見当たらない印象。日本でも人気の、ベネディクト・カンバーバッチ+マーティン・フリーマンの「シャーロック」も、ネタがつきた感は否めない。

クイズ番組が多いのも日本と共通した傾向。ただし「東大王」や「有名大学対抗戦」などという(くだらない^^)ふれこみは、こちらではいっさい見当たらない。ふつうの人たちがそれぞれの職業を名乗り、知識を競い合うという印象。アファーマティブ政策(積極的差別是正主義)によるところも多少はあるのかもしれないけれど、たとえばオックス・ブリッジの現役学生などが出てきても、だいたいは、どこぞの小学校の先生あたりにコテンパンに負けているので、特別扱いをする意味がないようだ。

昨日の夕刻にたまたま見ていた「ポイントレスpointless」というクイズ番組。さまざまなことに関して100人にアンケート調査を行った結果が、出題となる。写真は、日本に関することがら(富士山、新幹線、本州、武士道、京都)で、イギリス人100人のうち知っている人がもっとも少なかったのはどれかを言い当てる問題。武士道はほとんど知られておらず、新幹線や京都がよく知られている(といっても6割弱)。

なお、BBCの予算が少ないかというと、そうでもないようで、BBCの事業収入は7440億円(75%が受信料収入)。NHKの事業収入は6868億円(96%が受信料収入)。人口が2倍の日本の国営放送のほうが予算が少ない(1ポンド=150円で換算)。

Brexitの二枚舌, Nissan Institute

こちらに来てから、「データサイエンス」まわりのいろんな文献を漁っている(カネ=私費に糸目をつけず^^、定番の書籍やMoocs講座も含めて)。この「本業」のほうは、まぁ、然るべき場所においおいpublishしていくこととして、経済学研究者のはしくれとしては、やはり、Brexitは興味深い。

学術誌やロンドンEconomist等は世界中どこでも読むことができるが、英国ローカルの「真面目な?雑誌」はないかと探して(週刊誌風ではなく極左極右風でもなく^^)、ひとつ見つけた(こちら、Prospect Magazine)。

これの今月(2017年12月)号がBrexit特集なのだが、元BOE(英国銀行)委員(日銀政策委員ほど偉いものかどうかは知らない)らのかなり悲観的な見通しを掲載している。最大の「顧客」EUへの輸出が激減、中国・インド等との新自由協定は輸入を増やして国内産業を圧迫するだけ、(移民減少により)労働生産性(実質賃金)が低下して消費が低迷し、産業競争力も大きく損われ、物価上昇とポンド安により国民生活はどんどん悪化し・・・という「悪夢のシナリオ」が延々と語られている。

それがまさにBrexit派の望んだことなのだろうからそれでいいのではないのですか? と私などは思ってしまうのだが・・・どうやら、Brexit派というのは、複雑なのだ(いまごろ、気づくことではないのかも^^)。つまり、Brexit(EU離脱)派というのは、ふたつの、まったく相異なる利害集団の烏合の集まりではないのだろうか。ひとつは「落ちこぼれ組」、もうひとつは「超エリート組」。前者は、EU単一市場がもたらす「競争」に敗北した国内生産者とイギリス人労働者たち。彼らは心底から「鎖国」、つまり、関税を上げて国内産業を保護し、安価な移民労働者の流入を止めることを望んでいる。いっぽう、後者はダイソンに代表される超効率的なイノベータで、彼らは世界のどこででも勝てるから、EUの単一市場がむしろ足かせとなっている。EUを捨て、もっと広い世界市場へ打って出ることを望んでいる。
しかしまぁ、「超エリート組」が英国経済全体にもたらず恩恵は限定されているのだろうから、近未来予測としては、(上に記したような)「悪夢のシナリオ」がもっともらしい。ただ繰り返しだが、それは国民の過半数が望んだことなのだから、それでいいのではないのだろうか。。

なお、上の「真面目な?雑誌」の関係で余談をひとつ。オックスフォード大学には、「日本研究センター」がある(Nissan Institute of Japanese Studies)。オックスフォード市街の北のほう、閑静な住宅地のなかにセンター(+図書館)がある。13年前にも訪れたのだが、ここの図書館では、「文藝春秋」「中央公論」「世界」「経済セミナー」など、日本で発刊されている雑誌の最新号が閲覧できる(「世界」などは、マンチェスタの市民図書館などでもそうだったけれど、創価系や幸福の科学系とならんで、根強いものがあるようだ)。日本研究とアジア研究の大学院が併設されて(13年前にはなかったと思う)、独立採算を目指すといったところだろうか(部外者のまったく的外れの推測だけれど、予算が縮小されている印象はやはりある)。
これのひとつ北の狭い路地(North Parade Avenue)に The Gardener’s Arms というパブがあり、オックスフォードに行ったら、昼飯はたいてい、ここの Today’s special 6.25GBP + a pint of bitter で済ませる。13年前とまったく変わらず^^。